~トクホ、キノウセイの効能特許が4月~解禁
「世界初の化粧水」
という新聞広告を見て、
「あ、この会社は、いい薬事コンサルが
ついているな」と思いました。
http://www.herbery-earth-story.com/b1212a.htm
化粧品で、
「世界初」をうたう方法はいろいろありますが、
一番ポピュラーなのが、
化粧品原料をINCI登録する方法です。
INCIはインキと読み、
International Nomenclature of Cosmetic Ingredientsの略で、
化粧品原料の国際表示名称のことで、
米国化粧品工業会「PCPC (Personal Care Products Council)」が
INCIデータベースの管理運営をしています。
日本の化粧品工業会は、このPCPCと足並みをそろえていますので、
「INCI登録の原料=世界初の化粧品原料」とみなされます。
ですので、
INCIに原料名が登録できれば、
化粧品においては、
「世界初の化粧品原料」と言えるわけです。
先の化粧品広告でも、
*をつけた「しばり表記」で、
「化粧品原料として、PCPCで世界で初めて登録されました」
と書かれています。
このしばりの表記をしないで「世界初」をうたうと、
媒体審査に通りませんのでご注意ください。
では健康食品で「世界初」をうたうには
どうしたらいいでしょうか?
次にお話する「特許」を活用する方法が
考えられます。
*****
本日(1/19)の日経新聞に、
ちょっと面白い記事がありました。
「特許庁が、4月から健康食品に関して『効果』で特許を与える」
というものです。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF15H0C_Y6A110C1MM8000/
「あれ? これって前からなかったの?」
と思ったからです。
有名なところでは、
味の素の「グリシンによる睡眠の質の改善」
という特許があります。
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM301_Detailed.action
機能性表示食品になった「グリナ」というサプリは、
この特許があるので、同じグリシンを関与成分とする
他社の機能性表示食品の登場を阻止できるのです。
http://campaign.ajinomoto-kenko.com/cp/ag007cp/index.html?adid=g100000009oo
ちなみに、
「アガリクス茸の抗ガン作用」という強烈な特許もあります。
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM301_Detailed.action
「そもそも、薬事法違反でしょ」というつっこみは置いておく。
たぶん、特許OKの「効果の範囲」を広めるという
ような意味合いなのかなと思いますが、
今後は、
機能性表示食品、トクホを取得する場合は、
弁理士さんと組んで、
「特許をまず取る」
ことが、重要になってくると思われます。
せっかく、機能性表示食品になっても、
「それ、うちの特許ですから」
と言われてしまっては、意味がありません。
まさに「下町ロケット」の世界です。
今、
プラセンタの機能性表示食品化ファンドを
募集していますが、
これに関しても特許取得の予定です。
http://www.rctjapan.org/
いい弁理士さんのご紹介もしますので、
ご相談ください。
rctjapan81@gmail.com
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