健康博セミナーでは、多くの方のご参加、
まことにありがとうございました。
機能性表示食品セミナーの一部を
Youtubeにアップしましたので、
セミナー参加された方も、
参加できなかった方も、
是非ご覧ください。
ここだけ話をしすぎたので、
編集が大変でした。
セミナーでもお話をした
サントリー・セサミンの機能性表示食品
については、のちほど。
【機能性表示食品セミナー 2016/03/18】
Part1:機能性表示食品の概要
~機能性表示食品とは?その市場性は?
https://youtu.be/AO1OKAFghIU
Part2:薬事三法と健康食品
~健康増進法と景表法の有機的活用とは何か?
https://youtu.be/igJvegwOHIY
Part3:機能性表示食品の表示例と届出注意点
~抗酸化力が受理されたサントリーの快挙
https://youtu.be/Ll1Y4BhY7kM
Part4:届出にあったって注意すべき5つのポイント
~関与成分、機能性範囲、対象者、有効性、表示基準
https://youtu.be/iczl3eISKGw
機能性表示食品、広告の薬事三法対策の
ご相談は、
rctjapan81@gmail.com
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健康博の最中に、ついに、
トクホ組の大物サントリーさんの
機能性表示食品の届出が受理されました。
おめでとうございます。
商品:セサミンEX
関与成分:セサミン
表示文言:
抗酸化力を向上させ、
日常的に疲れを感じる方の寝つき、
眠りの深さ、寝覚めという体調の
改善に役立ちます。
噂では、昨年の4月から届出を
出していたと聞いていたので、
ポイントとなる「抗酸化力」の表示を
執念で通したというところでしょうか。
抗酸化力を向上させ、その結果は、
「疲労回復」ではなく、
「睡眠の質の向上」をうたっています。
インパクトファクター「0」という
カナダの査読付き英語雑誌に
掲載された臨床論文が
エビデンスとなっています。
1/29 提出⇒3/5 受理⇒3/25 掲載
となかなか、
スピーディーな対応の雑誌です。
試験内容を見てみましょう。
4月以降の新ガイドラインだと、
通らない可能性が高い論文なので、
滑り込みセーフという感じです。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/A246-ippan.pdf
被験者 309 名を S 群 154 名、P 群 155 名に分けた。
⇒ずいぶん大がかりです。資金力ありますね。
試験責任医師が不適と判断した者、
途中で脱落した者を除いた 111 名を
有効性解析対象(S群 60 名、P 群 51 名)とした。
⇒普通は、最初のスクリーニングで落とすもので、
最後のキ―オープン前に、200名も落とし、
309名を111名にしたってことですか?
その結果、群間差はないものの、
⇒群間差がない!?
S 群では、疲労・睡眠・見た目の
主観的状態が摂取前と比較して有意に改善した。
⇒単群での有意差ということですね。
有効性解析対象のうち 25 名(S 群 14 名、P 群 11 名)
の血液で LDL が酸化されるまでの時間を測定した結果、
S 群では、P 群に対して抗酸化力が有意に向上した。
⇒この血液解析は、なんで、全員でなく、
25名しかしてないのでしょうか?
25名はどんな属性なのでしょうか?
ランダムに選んでるのでしょうか?
また、
40歳以上の 72 名(S 群 36 名、P 群 36 名)
を対象とした層別解析の結果、
S 群では、睡眠を評価した項目のうち
「寝つき」「眠りの深さ」「寝覚め」が、
疲労を評価した項目のうち「目の疲れ」が、
見た目を評価した項目のうち「髪のハリ・ツヤ」が
P 群に対して有意に改善した。
⇒40歳以上の層別解析で、群間の有意差がでたのが、
「睡眠」のみだったので、こういう機能性表示に
なったのですね。
30歳代は、抗酸化能が高いので、
セサミンの効果が出づらかった
のかもしれません。
最初から、被験者を40歳以上にすれば
もっといい結果が出たかもしれません。
参考になります。
なお、今後、このセサミンの広告で、
40歳以下の人が、
安眠している写真や「よく眠れます!」、
40歳以上でも、
「疲れがとれます」と感想を言うと、
「エビデンスと違う」となりますので、
注意が必要です。
とはいえ、
今後のセサミンの広告では、
「抗酸化力アップ!」
「抗酸化に勝つ!」
など強い表現ができるので、楽しみです。
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<<スーパーフード・セミナー>>
●3月22日(火)
「スーパーフードの特性と品質・安全性探る」セミナー
スーパーフードという新しいカテゴリーの食品、
食材が注目され、その需要は急増しています。
原材料にスピルリナ、アサイー、ココナツ、
チアシード、キヌア、ケール、アマランサスなど
植物由来のものが多いのが特徴です。
商品形態としてはパン、飲料、菓子などの他、
デザートやチョコ、あるいはスーパーフードとなる
原料を粉末として材料に混ぜ込んだ多彩な加工食品
などがあり、その商品化のすそ野は非常に拡大しています。
ただ、スーパーフードは、
国や公的機関による定義、規制がありません。
特定保健用食品、機能性表示食品との違い、
薬事法、景表法上の規制を学びます。
<セミナー概要>
○日 時 平成28年3月22日(火) 13:15~16:30
○会 場 薬業健保会館(地下鉄「赤坂見附」「永田町」下車徒歩5分)
○受講料 お1人様 15,000円(税込)
▼講演1 13:15~14:45
スーパーフードの定義、機能性表示食品とスーパーフードの違い
商品特徴、品質・安全性の取り組み
市場拡大で今後の展望と協会としての指導・啓発、推奨マーク制度
(一社)日本スーパーフード協会
スーパーフードアカデミー 副校長
スポーツフードマスター 森 弘子
▼講演2 15:00~16:30
スーパーフードと機能性表示食品を
薬事法・景表法などの視点で評価・分析
~薬事三法上のポジショニングと広告手法の違い
・スーパーフードとは何か、
・薬事法上のポジショニング、
・薬事三法(薬機法、景表法、健増法)の違い、
・スーパーフードと機能性表示食品の違い、
・スーパーフードで機能性をうたう方法、
・機能性表示食品にしやすいスーパーフードとは何か、
・ただのスーパーフードと
機能性表示食品のスーパーフードでこんなに違う広告表現
(株)RCTジャパン 代表 持田騎一郎 氏
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