先日、
免疫系がん治療薬「オプジーボ」の
ライバル「キイトルーダ」がいよいよ
登場という話をしましたが、
これに呼応するように、
1/21 オプジーボを販売する小野薬品工業と
米国BMS(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)は、
キイトルーダを販売する米国メルク社の
特許侵害に関し、和解したと発表しました。
https://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0121.pdf
これにより、
小野薬品とBMSは、メルク社から、
6億 2500万ドル(約715億円)の頭金を受け取り、
さらに、
2017/1/1~ 2023/12/31日までは
キイトルーダの全世界売上の 6.5%、
2024年1/1~2026年12/31までは 2.5%
のロイヤルティも受け取ることになるそうです。
頭金およびロイヤルティの分配は、
小野薬品 25%、BMS 75%の割合。
こう聞いて、さぞ、
小野薬品の株は、急騰してるのでは?
と思って見ましたが、
意外にも、
週明けの1/23に少し上昇しただけで、
なだらかな下降線を描いていました。
昨年の4月の再高値(5880円)の
半分以下(1/26現在 2324円)まで
株価は下がっています。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=year&scode=4528&ba=1
日本では、厚労省がオプジーボの
高額すぎる薬価見直しを示唆し、
結果、半額にする決定をした印象の悪さが、
株価の下落イメージなっているのでしょう。
しかし、
今回の和解で、小野薬品には、
頭金の25%だけで、178億円入ります。
昨年6月の税引き前の利益が、
332億円ですから、
この頭金だけで、約半分の利益確保です。
さらに、キイトルーダの
売上ロイヤリティーも今年後半には入ります。
半額になった薬価の適用は、
2/1からですので、
決算上は、2月、3月のみなので、
その辺の影響は軽微、
オプジーボは、適用される
がんの範囲が拡大していること、
などから、今年の3月期決算では、
かなりの好決算が予想されます。
さらに、
オプジーボのメカニズムにかかわる
免疫抑制たんぱくPD-1を発見した
京都大学の本庶佑(ほんじょ たすく)教授は、
次のノーベル賞候補ですので、
年末に受賞ともなれば、
小野薬品の株は、再度、爆上げかな?
と思います。
私自身は、株投資をしないので、
損しても、許してくださいませ。
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