【イスラエル】砂漠ばかりの土地で、食料自給率90%を支えるキブツとは?

イスラエルに行ってきました。

機能性表示食品がらみの出張です。

 

 

7年前に撮影した

パスポート写真があまりにも

やせていて(イイ男だった?)ので、

 

出国審査に時間がかかりました。

 

(顔だけでも、ダイエットしないと!)

 

 

イスラエルには、

今の日本がかかえる問題を

解決してくれそうな

多くのヒントがありました。

 

 

イスラエルというと、

 

アラブ諸国との紛争、

 

隣国シリアの内戦などで、

 

危険ないんじゃないの?

 

 

キリスト教、ユダヤ教、

イスラム教がいがみあっていて、

内紛状態なんじゃないの?

 

 

砂漠と岩ばっかりで、

殺風景なんじゃないの?

 

 

がめつい商人の街?

 

 

というイメージかと思います。

 

私も、そういうイメージでした。

 

 

でも、行ってみると、

まったく違ったイメージでした。

 

 

ハワイのようなビーチリゾートと

東京のビジネス街が同居する

過ごしやすい国でした。

 

(食事もヘルシーで、美味しい!

 ので、さらに太ってしまいましたw)

 

 

滞在中は、連日30度超え。

 

地中海や、死海(塩の湖)で、

海水浴を楽しむ人も多が多く、

のんびりした感じ。

 

 

犯罪の発生もほとんどないらしく、

パトカーのサイレンを聞くことは

ありませんでした。

 

 

イスラエルの人たちから見ると、

北朝鮮のミサイルが通過している

日本の方がよっぽど、

危険に見えるらしく。

 

 

「日本は大丈夫なのか?」

 

 

「核シェルターはあるのか?」

 

 

など心配されますが、

 

 

私の答えは、

 

 

「分かりません」

 

 

まさに、

「神のみぞ知る」

 

ノーガード戦法です。

 

 

急成長するイスラエルを支える

背景を何回かに分けてレポート

してみたいと思います。

 

 

***

 

 

1、食料自給率90%を支える「キブツ」

 

四国ほどの大きさで、

ほとんど砂漠という国なのに、

イスラエルは農業大国で、

 

食料自給率は、90%以上です。

 

 

その農業を支えているのが、

 

キブツ(集落)という名前の

生活共同体です。

 

全国に、300ほどあるそうです。

 

 

キブツには、

100~1000の世帯が

一緒に暮らし、農業を中心に、

村人が一緒になって働きます。

 

 

説明が難しいのですが、

 

 

複数家族で共同生活をしながら、

大規模農業会社を経営している

感じです。

 

 

基本、キブツの利益は、

平等に分配されます。

 

 

食事も、子育ても、

共同で行われます。

 

 

まさに、社会主義経済です。

 

 

でも、国に強制されている

わけではなく、

民間による自主経営なので、

 

キブツ生活や農業が嫌な人は、

街でサラリーマンとして

働くこともできます。

 

 

ご主人はサラリーマン、

奥さんはキブツの参加者

という人もいます。

 

このキブツは、国が全面

バックアップしています。

 

イスラエルの土地は、

100%国の所有なので、

 

キブツには、超低価格で土地が

50年契約で賃貸されます。

 

ですから、

不動産屋は、土地は扱えず、

建物だけの売買、賃貸のみです。

 

 

また、キブツは、

海外からイスラエルに

帰還してくるユダヤ人同胞のための

教育組織にもなっており、

 

1日4時間は、ヘブライ語の学習

4時間は、農作業や、運営の手伝い

というプログラムもやっています。

 

 

これによって、

海外から帰ってきたユダヤ人は、

家も、お金もなくても、

 

労働力だけ提供すれば、

とりあえずは、イスラエルに住め、

イスラエル人になれます。

 

 

ちなみに、

ユダヤ教徒なら、すぐに、

イスラエル国籍が取れます。

 

ユダヤ人=ユダヤ教徒。

 

お母さんがユダヤ教徒か、

(お父さんではない!)

 

自身がユダヤ教徒なら

ユダヤ人です。

 

 

極端な話、日本人も

ユダヤ教に改宗すれば、

ユダヤ人になれますし、

イスラエルには住めるみたいです。

 

 

そのキブツと通常の経営の農家

への支援に加え、

 

大規模な水のリサイクルと

ユニークな農業用水システムによって、

 

砂漠だったとろに、野菜や果物が

栽培されています。

 

http://diamond.jp/articles/-/93582

 

 

特に、トマト、きゅうり、なす、

ほうれん草、レモン、ナツメヤシ、

バナナの栽培が人気で、

かなりお金持ちの農業家も多いとのこと。

 

 

ちなみに、ナツメヤシの実は、

そのままでも食べますが、

日本のソースの原料にもなっています。

 

 

イスラエルの社会システムは衝撃です。

 

 

日本で、この「キブツ」を実施できたら、

きっとすごい「ライフシフト」ができる

のにとつくづく思いました。

 

 

次回、イスラエル・レポートの

第二弾をお伝えします!