【機能性表示食品】届出Q&A解説(3)~「想定する主な対象者の書き方」

【届出Q&A解説】(3)

 

機能性表示食品に関する質疑応答集

(2017/9/27 消費者庁)に関し、

解説を連載していきます。

 

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/foods_index_23_170929_0001.pdf

 

 

問3:

「当該製品が想定する主な対象者」について、

「健康な成人男女」と記載してもよいか。

 

 

回答:

本項目には、機能性の科学的根拠が

得られている対象者を記載すること。

 

「健康な成人男女」と記載する場合は、

「健康な成人男女」に対して機能性の

科学的根拠が得られている必要がある。

 

また、当該製品が想定する主な対象者

について、健康の維持及び増進の範囲

内であるかに留意すること。

 

例えば、体重を減らす機能を表示する食品

において、体重を減らす必要がない者を

「体重が気になる者」とした場合は、

健康の維持及び増進の範囲外となる。

 

 

 

解説:

届出の初期Aナンバーのころは、

なんでもかんでも「健康な成人男女」

でよかったのですが、

 

Bナンバーあたりから、

SR(エビデンス)との整合性を

求められるようになりました。

 

 

例えば、

イチョウ葉エキスなら、

 

対象者を

 

「健康な成人男女」

 

とするとNGになるようになりました。

 

 

採用論文の被験者は、

高齢者ばかりなので、

(本とは、若年層でも効果があったが、

 その論文を入れると受理されません)

 

 

不備指摘を受けるようになり、

 

「記憶力が気になる

健康な中高年男女」

 

と書くのが正解になっています。

 

 

ただし、同じ記憶力系でも、

DHAは、国が摂取を推奨する

オメガ3魚油なので、

 

健康な成人男女でもOKになっています。

 

 

これは、イチョウ葉が、

海外では医薬品なので、

国としては、未成年には、

あまり積極的に取らせたくない

という意思もあるのかと思います。

 

 

また、ダイエットに関しては、

「肥満気味、BMIが高めの人」を

想定対象者とするのは、OKですが、

 

痩せる必要がない女子に、

「体重が気になる者」

として売るのはダメですよ

と言っているのです。

 

 

もちろん、

 

「脂肪をそぎ落とす!」

 

なんていう広告は、ダメです。

 

 

来年1月開講する養成講座では、

制度の概要だけでなく、

そんな裏事情も説明します。