【機能性表示食品】日本進出を目指す海外原料メーカー/免疫力アップはなぜNG?

仕事で、イタリアに来ています。

天気も良く、花粉もなくて、快適です。

 

機能性表示食品のコンサルを

するようになって、

一番変わったのは、

海外の原料メーカーさんとの

お仕事が増えたことです。

 

イスラエル、

ドイツ、フランス、オランダ、

アメリカ、台湾、韓国

などなど。

 

そして、イタリア。

 

イタリアは、ワインの本場。

そのため、ブドウやベリー系の

大産地でもあります。

 

それらから抽出されたエキスの

ポリフェノールが、

抗酸化、免疫力アップを

する機能を持っています。

 

海外の原料メーカーさんも

昨今の盛り上がりを見て、

機能性表示食品の原料にしたい!

 

という希望が強いのですが、

今の機能性表示食品の仕組みが

 

かなり「変てこな」仕組みに

なっているため、

 

様々な疑問をもっており、

ハテナだらけ。

 

外国の学術の方から一番多い質問で、

なかなか理解していだだけないのが、

 

なぜ臨床試験のエビデンスがあるのに、

免疫力アップは表示不可なのか?

 

という質問です。

 

まず、そもそもガイドラインに、

 

一部の免疫指標だけで、

身体全体の免疫力が向上する

ような機能性表示は

認められない。

 

としっかり書かれているからですが、

 

では、なぜ、

その規制があるかというと、

 

やはり、理由は、

 

免疫力アップ→がん予防

 

という訴求をさせたくない

という思惑があるからでしょう。

 

風邪予防でも、

花粉症改善でも、

アトピー改善でも、

疾病の予防、改善にあたるので、

不可とされます。

 

個人的には、

東京に住む人の半分が花粉症

という状態では、

花粉症は病気ではなくて、

体質だと思うんですけどね。

 

ともかく、行政としては、

医薬品、医師の領域に

健康食品が踏み込むことは、

絶対にさせたくないからです。

 

そう考えると

イチョウ葉、DHAのように

どう見ても、

認知症予防の商材なのに、

機能性表示食品になったのは、

ある意味、奇跡だったと思います。

 

聞くところでは、

強力な外圧で決まったと聞きます。

 

免疫力アップ自体は、

機能性表示食品の文言に使えませんが、

実は、すでに、いくつかの免疫力

アップ系商材は、すでに、

機能性表示食品になっています。

 

例えば、

宮古ビデンスピローサで、

目や鼻の不快感軽減

 

ライチ・ポリフェノールで、

疲労感軽減

 

赤ブドウ葉ポリフェノールで、

午後の脚のむくみ軽減

 

などです。

 

免疫力アップが言えないので、

やや迫力欠けますが、

出口となるアウトカムを見い出して、

機能性表示食品化に成功した例です。

 

もし、あなたの原材料が、

免疫力アップ系の機能があるなら、

病気予防以外にどのような効果があるのか、

目先を変えたリサーチをされてはどうでしょうか?