【雑記】VW問題と機能性表示食品​~民間からの告発の重要性


もうすぐ、9/30、4月スタートの会社は、
半期決算で、はらはらドキドキかと。


日本のマスコミは、不思議なもので、
台風の進路か、芸能人のがんの話題
ばかりですが、


VWのディーゼルエンジン不正問題は、
予想していたとおり、世界経済へ
大打撃を与えそうです。


リーマンショックも、リーマンブラザーズ
という1つの投資銀行の破たんが連鎖反応して、
世界経済の景気後退になってしまったように、


今回のVWもドイツの自動車会社の
話にとどまらず、

自動車産業のドミノ倒しとなり、
世界経済に影響を与える可能性があります。


やや強引かと思うかもしれませんが、
始まったばかりの日本の機能性表示食品制度でも、
注目すべきポイントがあります。


1、行政の再調査

一番怖いのが、アメリカのEPA(環境保護庁)
の全車調査です。

すべての車の実走行時の排ガスチェックを
やり直すと宣言しています。


実は、2014年に、実走行時のディーゼル車の
排ガスチェックを行ったある団体の調査では、

15台のうち、EURO6という最新の基準をクリア
してたのは、「たった1台」しかなかった

との調査結果があります。

http://urx2.nu/ocdm


実は、みんなそこそこの性能しかないのでは?
と言われています。


EPAの再調査の結果、あれもNG、これもNGに
なったらどうなるか?

政府は今まで、ちゃんとチェックしてなかったのか?
と言われてしまいますね。

当然、名前の出たメーカーはもとより、
ディーゼル車の評価が一挙に下がります。


日本の機能性表示食品制度でも、

何か問題が出れば、国の全調査が
必要になるかもしれません。



2、民間からの告発

もうひとつ、VW事件で注目すべきことは、


事件の発端は、

「民間からの指摘だった」

ということです。


アメリカのウェストバージニア大学が、
1年前に行った研究調査から分かったものです。

大学がそんなことやってるんです!

私はてっきり、内部告発かと思っていたので、
ちょっと感動しました。


日本の大学は、企業資金にぶら下がっているか、
サラリーマンを教官ばかりですから、
こういう攻撃的な第三者的調査はできないのでしょうね。


これを「機能性表示食品」制度に置き換えると、
今まで、届出の内容が、あーだこーだと
細かいことを言っていた消費者団体が、

実際に商品を独自に分析して、

「そんな関与成分入ってないじゃん!」

「そんな有効性なかったよ!」

と指摘したりするようなことが起きると、
かなりすごいことになります。


制度が充実したら、私の会社で、
「抜き取り調査とかしようかしら?」
などと妄想をしています。
(こわい、こわい)