【トクホ】「内科医の89%が飲み続けたいと回答しました」は薬事法OK?

この週末は、ベンチャー起業を目指す若者が参加する
Startup Weekendという、アメリカ生まれの起業家支援
ワークショップに参加してきました。


テーマは、「ヘルスケア」。

16人の若者に交じり、最年長の私も
ビジネス提案をしました。


当然、すでに進んでいる自社案件は、
提案できませんので、


「肥満の子供を運動会で1等賞にする!

 <こどもRIZAP>」

(パクリではありません、トレースです!)

を提案しましたが、

残念ながら予選で落ちました(笑)

いいと思うんだけどな・・・

くやしいから、いつか自分でやります。
やりたい人、一緒にやりましょう!
(しつこい!)


***


さて、話変わって、トクホの薬事広告の話です。



サントリー「特茶」の広告、もうご覧になりましたか?

http://www.suntory.co.jp/softdrink/iyemon/tokucha/about/


「内科医の89%が、特茶を飲み続けたいと回答しました」

という広告です。


さすが、攻めのサントリー!

薬事広告的に、非常によくできています。


この調査は、「Ask Doctors」という
月324円で、お医者さんに直接質問できる

「Yahoo知恵袋」みたいなサービスを
提供している会社と組んでいます。

https://www.askdoctors.jp/


Ask Doctorsは、
簡単に、医師に質問できるQ&Aサイトなので、
セカンドオピニオン的に利用している
方が多いように見えます。


このAsk Doctorsは、m3(エムスリー)という
医師、薬剤師向けの情報を提供している会社が、
やっているのですが、

そこに登録している医師を活用し、
Q&Aサービスをしているというわけです。

B to Bから、B to Cへとマーケットを
拡大しているわけです。


これがさらに、発展して、

「医師の推奨意向 ○○% 確認済み商品」

という調査&認定マークサービス
を始めています。

https://www.askdoctors.jp/labs/


なにがいいんだか、さっぱり分からない
「モンドセレクション金賞」より

もう少しメディカルな香りのする
「認定マーク」を一般企業に提供する
B to B 広告サービスです。


すでに、16個の商品が認定マークを
利用しています。


主に雑品と食品です。

化粧品は、医師に関して厳しいルールがあるので、
マーク採用ができないんだと思います。


私が、広告代理店さんから、2年前に、
このマークの薬事法の相談を受けた時は、
2~3商品だけで、

まだ、健康食品をやっていませんでした。

広告するには、非常にリスキーだという判断でした。


それが、今は、8商品もあります。


トクホ4商品と一般食品4商品。
ラインナップは下記です。


森永乳業:毎朝爽快(トクホ)、LG-21(一般食品)

味の素:パルスイート(一般食品)

大塚製薬:ポカリスエット(一般食品)、
  賢者の食卓(トクホ)、カロリーメイト(一般食品)

サントリー:胡麻麦茶(トクホ)、特茶(トクホ)


薬事法的に言うと、

一般健食の場合、医薬品的な効果効能は言えません。

トクホは、認められた効果効能までは言えます。


次に、「医師の推薦」。

これは、一般健食、トクホは、
医薬品、医薬部外品でないので、逆にOKです。

不思議なルールです。


しかし、回答する医師の側からすると

「口に入れるものを安易に推薦できない!」

となってしまうので、

「自分が飲みたいと回答」であれば、
推薦ではなく、医師の個人的な意見なので、

まあ、ギリギリ妥協点かなという、
すごいグレーゾーンをついた広告手法です。


頭いいやり方です。


今後、機能性表示食品でも
このAsk Doctorsなどを利用してくると思います。


そうなると、

「女性皮膚科医の90%が飲み続けたいと回答した、

機能性表示食品のヒアルロン酸サプリ」

と広告されたら、


機能性の届出は、「肌の水分量の改善」でも、

「めちゃくちゃ肌に効きそう!」と強く思いますよね。


期待できる薬事広告のティーアップ・アイテムと言えます。


そんな、機能性表示食品の最新情報を
提供するセミナーを10/20に開催します。

是非、ご参加ください。