【健食】トマ美ちゃん→ライザップ、ダイエットビジネスの栄枯盛衰

 

乗りに乗っている

ダイエット・ジム「ライザップ」が、

http://www.rizap.jp/

 

 

今度は、ゴルフ系の書籍を出している

出版社「日本文芸社」を

20億円で買収したそうです。

https://zuuonline.com/archives/101468

 

 

瀬戸社長、太っ腹!

(あ、痩せてますね)

 

 

ライザップは、昨年5月に、

低糖質メニューのカフェ

「ロカボ・カフェ」を

表参道にオープンさせましたが、

12月にすぐに閉店。

https://locabo.jp/533

 

レストラン事業は微妙なようです。

 

 

ライザップの母体、

健康コーポレーションは、

ダイエットにかかわる事業を

拡大していますが、

 

 

どうして、今のような事業形態に

なったのかというと、

 

 

そこには、

薬事法に精通した

マーケティングセンスが

あったからです。

 

 

もともとは、

「豆乳クッキー」を

ダイエット商品として

成功させました。

 

 

 

薬機法(旧薬事法)には、

「明らか食品」という

カテゴリーがあって、

 

明らかに食品とわかる物は、

医薬品とはみなさない、

 

つまり、

薬事法で規制しないという

例外があります。

 

 

その具体例は、

 

1、野菜、果物、卵、食肉、海藻、魚介等の

生鮮食料品及びその乾燥品

(ただし、乾燥品のうち医薬品として

使用されるものを除く)

 

2、加工食品(例:豆腐、納豆、味噌、

ヨーグルト、牛乳、チーズ、バター、

パン、うどん、そば、緑茶、紅茶、

ジャスミン茶、インスタントコーヒー、

ハム、かまぼこ、コンニャク、清酒、

ビール、まんじゅう、ケーキ等)

 

3、上記の加工品(飲食品で提供される料理、

弁当、惣菜、及びこれらの冷凍食品・レトルト食品等)

 

4、調味料(醤油、ソース等)

 

と示されています。

 

 

昔は、この加工品の中に、

「菓子類」があったのです。

 

 

つまり、「豆乳クッキー」は

昔は、明らか食品だったので、

ダイエットをうたっても、

規制の対象にならなかったのです。

 

 

しかし、今は、明らか食品から

「菓子類」が削除され、

「豆乳クッキー」は、

明らか食品ではなくなり、

 

そのままでは、

「ダイエット」はうたえなくなりました。

 

 

この訴求力の強い、「ダイエット」

というキーワードは、

現状、一部の機能性表示食品以外は、

サプリでは認められません。

 

消費者庁が認めている

ダイエット法は、基本2つです。

 

 

1、置き換えダイエット

カロリーの低い食品を

通常食と置き換える。

 

2、運動と併用する。

 

 

豆乳クッキーは、置き換えダイエット

商品として、今も人気ですが、

 

健康コーポレーションは、

運動によるダイエットを新たに採用し、

「ライザップ」を立ち上げたわけです。

 

 

ダイエット・サプリの

トマ美ちゃんが景表法措置命令を受け、

猛烈に空きの出たテレビCM枠に、

 

ライザップのCMを打ちこみ、

いきなり全国区へと躍り出ました。

 

 

同じダイエットですが、

 

薬事法・景表法を全く無視

していた「トマ美ちゃん」と

 

明らか食品時代から、

薬事法・景表法を勉強していた

健康コーポレーションの

 

差が大きく出たわけです。

 

 

民泊のエアB&B、

白タクのウーバーなど

法規制のスキマをついた

 

リーガルマーケティングは、

常に、時代のキーワードと言えます。

 

 

法規制のスキマのご相談は、

rctjapan81@gmail.com