【健増法】アフィリも口コミもNGになる健増法の新規制

あまりよく知られていない

薬事三法のひとつ「健康増進法」の

最終運用案が提示されました。

 

現在は、パブリックコメントの募集で、

5/20が締切です。

 

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/160420premiums_1.pdf

 

 

注目すべきポイントは、

 

 

1、健増法31-1の強調

 

前からこのメルマガでもお伝えしている

31-1が大々的に提示されていることです。

 

 

しつこいですが、健増法31-1とは、

 

「何人も、食品として販売に供する物に

関して広告その他の表示をするときは、

健康の保持増進の効果その他内閣府令で

定める事項((中略)「健康保持増進効果等」

という。)について、

著しく事実に相違する表示をし、

又は著しく人を誤認させるような表示

をしてはならない。」

 

 

簡単に言うと、

 

*健康食品で、健康増進効果に関して、

虚偽広大広告をしてはいけない。

 

*処罰の対象は、「何人(なんびと)」もである。

 

 

 

2、サテライトライトも広告である

 

バイブル商法に加え、

WEB広告の規制も厳しく書いてあります。

 

サテライトサイト、インフィールド広告など

成分名だけで、商品名が出てこないホームページでも、

商品サイトへの誘導が明らかな場合は、

「表示」=広告とみなす。

 

と定義づけられています。

 

 

先日のココナッツオイルの景表法違反は、

このパターンでNGとされています。

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/160331premiums_1.pdf

 

 

 

3、メディア、広告代理店への規制

 

景表法では、メディアは規制の対象にならないが、

健増法では、「何人も」なので、

メディアも規制の対象になると規定しています。

 

さらに、広告代理店、サービスプロバイダーも同じく

規制の対象と明記しています。

 

つまり、あきらかに、虚偽誇大と分かる広告は

事前に拒絶してくださいということです。

 

 

具体例として、

 

「本商品を摂取するだけで、

医者に行かなくともガンが治る!」、

 

「本商品を摂取するだけで、

運動や食事制限をすることなく劇的に痩せる!」

 

などは、虚偽誇大広告なので、

健増法違反になると示されています。

 

 

この辺は、営業優先でブラックな広告を

掲載している新聞、雑誌をよく見ますので、

関係者は、注意が必要です。

 

 

 

4、アフィリエイト広告の規制

 

薬機法では、グレーゾーンだった

アフィリエイト広告を規制しています。

 

「アフィリエイトサイト上の表示についても、

広告主がその表示内容の決定に関与している場合

(アフィリエイターに表示内容の

決定を委ねている場合を含む。)には、

 

広告主は景品表示法及び健康増進法上の措置を

受けるべき事業者に当たる。」

 

 

と書かれており、景表法の規制対象ではないが、

健増法では、サービスプロバイダーも

アフィリエイターも処罰の対象だとしています。

 

 

ですから、今までのように、

 

「個人の感想です」

 

と主張しても、商品へのリンクがあれば、

 

「それ広告でしょ?」

 

となるわけです。

 

 

まあ、ここは、やり方次第ですけどね。

 

 

 

5、クチコミサイトへの規制

 

ここもか!という感じです。

クチコミサイトに関しては、

かなり細かく書いています。

 

「健康食品を販売する事業者が、

口コミ投稿の代行を行う事業者に依頼し、

その事業者が販売する健康食品に関するサイトの

口コミ情報コーナーに口コミを多数書き込ませ、

 

口コミサイト上の評価自体を変動させて、

もともと口コミサイト上でその健康食品に

対する好意的な評価はさほど多くなかった

にもかかわらず、

 

その健康食品の健康保持増進効果等について、

あたかも一般消費者の多数から好意的評価

を受けているかのように表示させることは、

虚偽誇大表示等に当たるおそれがある。」

 

 

簡単に言うと、

さほど効果がないのに、好意的な

クチコミを作為的に書かせてはいけない、

ということです。

 

 

ですから、今後、

健食系のモニターサイトは、

運営が厳しくなると予想されます。

 

 

まあ、ここもやり方次第です。

 

 

 

などなど、内容盛りだくさんです。

 

 

健増法は、薬機法と運用ルールが違うので、

今度、健増法のセミナーをしないと

いけないなと思っている次第です。

 

 

各種ご相談ください。

rctjapan81@gmail.com