【健食/ドーピング】ココナッツオイルの景表法違反/梅丹の梅肉エキスからドーピング禁止薬物!(その2)薬事法的な問題点は?

GW三連休最終日ですが、

 

なか日の昨日(5/4)の日経に、

景表法違反の措置命令を受けた

ココナッツジャパンの

謝罪広告が掲載されていました。

http://www.coconutjapan.jp/message/

 

GW中なら読む人もほとんどいないので、

いい作戦ですね。

 

 

せっかくひっそり広告してるのに、

「拡散するなよ!」と言われそうですが…

 

 

 

*****

 

 

さて、梅丹社の青梅果汁エキスから

WADAが指定するドーピング禁止成分が

見つかった事件の続きです。

 

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160421-OYT1T50050.html

 

 

報道では、

梅丹やJCF(日本自転車競技連盟)が

事前に商品のドーピング検査をせずに、

選手に提供したことが問題だと

指摘していますが、

 

 

そもそも、

日本には、食品のドーピング検査を

してくれる会社がありません。

 

 

日本分析センターのアンチ・ドーピング研究所など

「分析できる能力を持つ」機関はありますが、

一般企業からの依頼は受けていません。

 

https://www.jcac.or.jp/site/service-lineup/service-antidoping-index.html

 

 

 

今回、梅丹は、仕方ないので、

わざわざイギリスの検査会社に

10商品の検査を依頼しています。

 

検査費用は、たぶん数千万円

かかっていると思われます。

 

 

多額のお金をかけて、不名誉な?発表を

しなければならなくなってしまったわけですが、

梅丹さんは、とても真面目ないい会社だと思います。

 

しかも、

JCFへのスポンサー費も

払っていたわけですから、

損害は相当な金額です。

 

 

梅丹さんは、

スポーツ選手がこの商品を摂取することで、

ドーピング違反になることを避けるために、

プレスリリースを自社ホームページに掲載しています。

 

http://www.meitanhonpo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/04/hp_0421.pdf

 

 

 

一見、社会道義的には良さそうですが、

薬機法的にみると問題があります。

 

 

梅丹さんは、重大なミスを犯してしまっています。

 

それは、マスコミ向けのプレスリリースを

自社ホームページに掲載してしまっているからです。

 

 

プレスリリースには、こう書かれています。

 

「古式梅肉エキスとトップコンディションから、

WADA で指定されている禁止物質である

 “1,4-androstadiene-3,17-dione”

(通称ボルジオン)の含有が確認されました。

 

アスリート(競技者)の方は、

ご使用を中止してください。

   (中略)

ボルジオンは、…創傷治療と筋肉損傷の

治療の為に用いられることがあります。

 

その特性から身体能力や筋肉の成長を増

強するスポーツドーピングにも使用される

ことがあります。…」

 

 

つまり、古式梅肉エキスには、

創傷治療と筋肉損傷の治療効果、

身体能力や筋肉の成長を増強する効果があり、

アスリート以外は使用しても問題がない、

と読めるわけです。

 

 

これは、薬機法で禁止している

未承認医薬品の広告とみなすことが

できます。

 

 

事実、私も、このリリースを見て、

 

「梅肉エキス、効きそう!」

 

と速攻でアマゾンで商品を買いました。

 

 

ですので、このリリースは、

早目に下げた方がいいと思います。

 

リリースをマスコミに投げるのは、

問題ありません。

 

 

一方、ボルジオン自体は、

「専ら医薬品成分の禁止リスト」に

書かれていないので、

健康食品に入っていること自体は

問題ありません。

 

 

ですので、梅丹さんの商品は、

機能性表示食品にできる可能性があります。

 

 

問題は、機能性表示の文言です。

 

「筋肉の増強」はNGなので、

それをどうるかですね。

 

 

真面目な梅丹さん、

どうぞご相談ください。

 

rctjapan81@gmail.com