【機能性表示食品】BREXITはチャンス?/正しい研究発表の見方~尿検査で「がん」を発見する方法

イギリスのEU離脱懸念で、

マーケットが大混乱してますね。

 

 

例の毎朝会う株トレーダーさんは、

 

「ビッグショート、チャンス来たよ!」

 

とせっせと仕込んでいるようです。

 

 

私は、今は、株もFXもをしないので、

他人事ですが、

 

 

イギリスがEUから離脱したら、

TPPに入ってもらえばいいんじゃない?

 

 

なんて、お気楽に考えてます。

 

 

香港も、インドも、オーストラリアも、

もともと、イギリス領だったから、

親和性も悪くないし、

 

イギリス領のTAXヘブンも使えるし。

 

 

ダメかな?

 

 

 

*****

 

 

先日、日立と住友商事グループが、

 

「尿の分析で、乳がんや大腸がんを

見つける方法を開発した!」

 

と発表しました。

 

http://www.asahi.com/articles/ASJ6G7FXVJ6GUBQU00S.html

 

 

すげー!

 

 

と思って、

ニュースをよく読むと

 

健常者=15人

大腸がん=15人

乳がん=15人

 

この3群の尿の

1300種類の成分を分析。

 

 

10種類の成分で、

3群間の含有量に大きな違いが出ていた。

 

 

10種類よりも少ない成分だと、

「部位」は分からないが、

「がん患者」と「健常者」の違いはあった。

 

 

これにより、尿検査で、

健常者、大腸がん患者、

乳がん患者の識別に成功した。

 

 

今後、

乳がん=200人でも検査をして

さらにデータを集める。

 

 

という内容でした。

 

 

これって、どう思いますか?

 

 

毎日のように、

機能性表示食品の臨床試験論文を

読んでいる私からすると、

 

 

ちょっと、微妙~な内容かなと。

 

 

15人、10成分なら、

健常者、大腸がん、乳がんの

3群で有意差がついたけど、

 

 

15人、9成分以下だと、

健常者とがん患者の有意差はつくが、

大腸がんと乳がんの群間有意差は

つかなかった。

 

と読めます。

 

 

なので、せいぜい、

 

 

「がんとの関係性があると予想される

尿成分10種類を発見。」

 

 

くらいが正しい発表で、

 

 

「がん識別に成功!」

 

 

と言うには、ちょっと?の内容です。

 

 

なぜかというと、

 

被験者の数が少すぎること、

年齢、性別、食生活、がんのレベル、

投薬の状況、尿採取時期などの

背景が全くないからです。

 

 

大腸がん、乳がんの人は、

なんらかの投薬治療をしている

可能性があるわけで、

 

 

その薬の影響で、

尿中成分が変わっている

可能性も大いにあります。

 

 

 

あと、あたり前ですが、

 

乳がん=全て女性

 

なので、

 

男女による、

尿中成分の違いもあるはずです。

 

 

今回の分析対象が、全員女性で、

 

健常者、乳がん(投薬なし)、大腸がん(投薬なし)

 

だったら、もっと良かったのに、と思いました。

 

 

 

私的には、九州大学が進めている

 

線虫による尿検査で、

95%のがんの有無を判定できる

研究の方がいけてるような気がします。

 

http://diamond.jp/articles/-/69136?page=3

 

 

特定部位のがんに反応しない

ノックアウト線虫も開発できたらしく、

 

それを利用すれば、

数年後には、線虫だけで部位の特定も

可能になるとのこと。

 

 

 

線虫の検査費用は、なんと数百円!

 

 

 

いずれにせよ、

 

お金がかかるわりに、

がんの判定精度が低く、

 

お医者さんから、

保険診療の無駄使いと言われている

バリウムやマンモグラフィーが、

 

尿検査に変わる日も近いでしょう。

 

 

 

新たな発見、発明をしたら、

まずは、特許申請を!

 

 

下記セミナーで特許審査基準の変更を

解説します。

 

 

来週、6/23(木)です!

お待ちしてます。

 

m(_ _)m

 

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丸の内ソレイユ弁護士事務所

ジョイントセミナー第1回

 

http://maru-soleil.jp/2016/04/15/792.html

 

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機能性表示食品と用途特許、

 改正景表法の課徴金制度について」