【機能性表示食品】機能性表示食品検討会、大逆転!エキスOK!ビタミン、ミネラルもOK!?

本日(10/18)に開催された機能性表示食品の

関与成分に関する検討会に参加してきました。

 

耐震補強工事の音が鳴り響く、

霞が関の会議室で、いよいよ、

ラスト・ライブの開演です。

 

 

前回、土壇場で反対意見が続出し、頓挫した

関与成分の分からないエキスについては、

 

・業界団体が、事前のチェック体制を作る。

 

・消費者庁が、事後の買上調査を徹底的に行う。

 

・分析結果、測定方法を過去の届出も含め開示させる。

 

・GMP製造を強く推奨する。

 

というポイントを明確にしたことで、

猛反対だった消費者団体代表をなだめ、

一応の合意に達しました。

 

 

まるで、

COP21、TPPを見るような事前調整力!

 

お見事!

 

 

でも、私的には、これには、

2つ大きな問題があると考えます。

 

 

1)関与成分が分からないのに、

買上して何を分析するのか?

 

関与成分でない指標成分を

測定するのでしょうが、

それで確認したということになるのか?

 

やや、疑問です。

 

だって、指標成分だけ入れて、

肝心のエキスを入れないという

裏技が生れる可能性があるからです。

 

 

2)業界団体の事前チェックとは、

どの業界団体か?

 

日本健康・栄養食品協会でしょうか?

JADMAでしょうか?

日本抗加齢学会でしょうか?

農協、生協でしょうか?

 

はたまた、委員・合田先生の

国立医薬品食品衛生研究所でしょうか?

 

 

結局、どこかの団体のOKのハンコが

ないと通らないということになると、

 

その業界団体に対する

既得権益が生れ、

天下りが発生し、

 

新規参入が阻害され、

 

零細の生鮮食品、加工品業者の届出が

ますます不利になります。

 

 

それでいいのでしょうか?

 

 

 

次に、日水の関口委員が提案していた

ビタミン・ミネラルに関しては、

反対意見つきで、これまた合意。

 

合意ということは、OKということでしょう。

 

 

1)機能性表示食品+栄養機能食品の

ダブル表示OK

 

「ルテインで、目のコントラスト感度維持。

 

 ビタミンAで、夜間の視力の維持、

 皮膚や粘膜の健康維持。」

 

みたいな表現が、OKとなるという意味です。

 

いろいろ、つっこみどころ満載です。

 

 

2)ビタミン、ミネラルの複合による

機能性表示OK

 

「ビタミンA+Bで、目の疲労感を軽減」

 

が、機能性表示食品としてOKになるということです。

 

 

 

3)ビタミン、ミネラルの単体での

さらなる栄養機能表示は、

消費者庁が頑張ってすすめる。

 

ここのお金は、行政でやってね、

という、うまい作戦です。

 

 

ビタミン、ミネラルが、

機能性表示食品に加わると、

かなり面白いことが可能になりますが、

 

しつこいですが、

 

今の栄養機能食品は怪しいものが多いので、

成分分析した結果だけでも、

届出をさせるべきではないかと思いますが…

 

 

 

そして、最後に、

合田先生から、爆弾発言。

 

「ビタミンA+Bで、目の疲労感を軽減」

 

これをOKにするなら、

 

「今の複数関与成分で、機能性表示を

届けている商品に関しても、

機能への寄与率をサイエンエティフィックに

明示させるべきでは?」

 

はっきり、言ってませんが、

 

ファンケル「えんきん」への疑問提示です。

 

 

「えんきん」(A7)は、

 

ルテイン、アスタキサンチン、

シアニジン-3-グルコシド、DHA

 

の4つの関与成分で、

 

「手元のピント調節機能を助けると共に、

 目の使用による肩・首筋への負担を和らげる」

 

ということをうたっています。

 

 

座長の寺本氏(帝京大学臨床研究センター長)、

 

「そんな届出商品が、すでにあるんですか?」

 

と、びっくりしていました。

 

 

来年、3月末には上記内容を盛り込んだ

新ガイドライン Ver3 が出てきますが、

 

相当手ごわい内容になります。

 

今でも、120ページ以上あるのに、

いったい何ページになることやら。

 

 

現在の Ver2 のうちから、

キャッチアップしておかないと、

結構、大変です。

 

 

なので、来年1月から開講する

 

「機能性表示食品届出者養成講座」

 

是非、ご受講ください。

 

 

検討会でも、

 

「もっと、消費者教育をすべきだ!」

 

という意見が出ていましたので、

 

 

養成講座は、まさに、

その先駆けとなる人材育成の場であり、

 

受講完了者は、今後、

そういった機能性表示食品のセミナーで、

講師になれるスキルを身につけられます。

 

 

*****

 

 

「機能性表示食品 届出者養成講座」

 

http://news.e-expo.net/news/2016/10/post-101.html

 

 

説明会を兼ねたエントリーセミナーを

 

11/11(金)、28(月) ともに18:00-20:00

 

東京で行います。

 

場所は神楽坂(!)なので、

セミナー後、交流会も予定しています。

 

 

詳しくは、こちら

https://f.msgs.jp/webapp/form/15139_hkw_65/index.do

 

 

エントリーセミナーに来れない方は、

下記動画をご覧ください。

 

https://youtu.be/F4y5hxAllf4