我が家の冷蔵庫は、最近、
クラフトビール「よなよな」で有名な
ヤッホーブルーイングさん(長野県)
のビールが常備されています。
美味しいです。
https://yonasato.com/
そんなビール好きを喜ばせるニュースが!
ビールやノンアルコール飲料に含まれる
ホップ由来の苦み成分に、
アルツハイマー病の予防効果があることを、
キリンビールと東京大、学習院大の
共同研究チームが明らかにしたそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20161127-OYT1T50148.html
発表によると、
マウスの実験で、
ホップ由来の苦み成分である「イソα酸」に、
脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を
活性化させ、
アルツハイマーの原因と思われている
「アミロイドβ」というたんぱく質を
除去する作用がみられた。
とのこと。
そこで、
「おー、ビールのむぞぉ~」って違うか。
「ホップで認知症改善効果の
機能性表示食品を作ろう!」
と思いますよね。
でも、そう簡単にいきません。
2つの「壁」があります。
まずは、特許の問題です。
当然、キリンさんは、特許を
申請しているはずだからです。
案の定、特許申請していました。
↓
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM301_Detailed.action
現在、公開されている特許は、
「認知症の予防、治療及び、
又は認知機能を改善する組成物
(イソフムロン類)」
と、素材の用途特許なっています。
今年の4月から、
機能性表示食品の登場に合わせて、
食品の用途特許も
認められるようになったので、
「認知症改善効果のあるイソフムロン類
を含むビール、飲料、サプリ」
というものもOKですし、
あえて取らなくても、
これは、キリンさんの特許でしょう。
詳しくは、下記、動画セミナーを
ご覧ください。
https://youtu.be/tO15vEWjJuk
2つ目に、問題になるのは、
ヒト臨床試験の有無です。
機能性表示食品に必要な
臨床試験は、
臨床試験の登録データベースの
UMIN(ユーミン)に、
事前掲載することが必要です。
UMINを検索すると…
やはり、
キリンさんの臨床試験ありました。
↓
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000023096
これは、単群オープンの
4週間の試験ですから、
パイロットテストだと思われます。
これで、いけそうと踏んだら、
機能性表示食品で求められている
12週のダブルブラインドRCTの
臨床試験をするのでしょう。
ちなみに、アルコールは、
機能性表示食品にできないので、
キリンさんは、1年後には、
認知機能改善効果のある
ノンアルコール・ビールやサプリ
という機能性表示食品を
出してくる可能性が高いです。
楽しみです。
さー、ビール飲むぞ~、
って違うか。
ちなみに、
ここまで書いたこと一連のことが
分からないと、
機能性表示食品の届出者としては、
失格です。
分からない!
という方は、来年1月からの
下記、養成講座を受講してください。
****
機能性表示食品の届出に必要な
ノウハウを半年間で学べる
「機能性表示食品届出者養成講座」
のお申し込みは、12月いっぱいまでです。
■機能性表示食品 届出者養成講座
■日時:2017年1月~6月(半年、全12回)
リアル講座は、基本(日)の13:30~18:30
WEB講座は、リアル講座のセミナー部分のみを動画配信。
■開催スケジュール
<1月>
1回目(1/15):機能性表示食品の概要と最新情報/ガイドライン解説
2回目(1/29):機能性表示食品と関連法規/ガイドライン解説
<2月>
3回目(2/12):医学論文と医学統計入門/届出済みSR・RCTを読む
4回目(2/26):システマチックレビュー実施手順/届出済みSR・RCTを読む
<3月>
5回目(3/12):食品表示基準/ガイドライン解説
6回目(3/26):工場のGMP、製造所固有記号/ガイドライン解説
<4月> 3月末に新ガイドラインが出るはずなので…
7回目(4/9):関与成分について/新・ガイドライン解説
8回目(4/23):成分分析と安全性について/新・ガイドライン解説
<5月>
9回目(5/14):新商品開発の考え方/新・ガイドライン解説
10回目(5/28):機能性表示食品対応可否調査の方法/新・ガイドライン解説
<6月>
11回目(6/11):補足/ケーススタディ
12回目(6/25):補足/ケーススタディ
リアル講座では、
セミナー3時間+ハンズオン2時間
を考えています。
ハンズオンでは、
実際の届出作業を行います!
また、医学データベースの
検索方法などもお伝えし、
簡易SR調査法を学びます。
問い合わせ: toiawase@89ji.com
TEL:03-6228-6894(事務局:DCアーキテクト)
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