【景表法】9店舗148商品、店頭貼紙で摘発/バストアップサプリ摘発、来るか?アフィリ粛清の波

 

2017年、多くの会社、学校は新年度です。

 

東京は桜の開花後、寒い日が続き、

週末はいまいちでしたが、

今週こそ満開かなといったところです。

 

 

最近は、

大学の新入生も、入社式の新人も、

みんな同じ黒のスーツ。

 

よく言えば、コンサートの受付、

 

悪く言うと、喪服、礼服みたい

 

なので、

 

若いのに個性がないなぁ

と思う次第。

 

私は、新卒入社式は、

茶色のスーツだったような…

(おやじか、お前は!)

 

 

さて、新年度になっても、

前年度の衝撃が続いているのが、

景表法関連のニュースです。

 

 

年度末の駆け込み摘発で、

消費者庁が、立て続けに、

景表法の措置命令を出したからです。

 

 

3/3 マハロ、メロディアンハーモニーファイン、

千代田薬品工業

→水素水、水素サプリのダイエット効果

 

 以前の水素の量が少ないという

 国民生活センターとは別の指摘です。

 

 

3/8 布屋商店 →布団(ふとん)の店頭POPの価格表示

 

 

3/9 だいにち堂 →アイケア系サプリの新聞広告

 

 

3/22 GMOインターネット

→「今なら割引」の期間が長かった

 

 

3/24 エネルギア・コミュニケーションズ

→「今なら割引」の期間が長かった

 

 

3/28 abcマート →靴のチラシの二重価格

 

 

3/30 ミーロード →バストアップ・サプリのLP

 

 

3月だけで、実に7件!

 

刈取り頑張りましたね。

 

 

 

内容を細かく見ていくと、

驚く点が多いです。

 

 

たとえば、

 

富山県高岡市の「布屋商店」は、

 

なんと、店頭POP(貼紙)です。

 

 

しかも、その指摘商品数

 

9店舗 148商品!

 

 

たとえば、

 

「羽毛け布団 27,999円、

レジにて表示価格より30%割引」

 

とPOPには書いてあったが、

 

実は、年がら年中

27,999円で売っていた。

 

というものです。

 

 

まあ、よく見る貼紙ですが、

 

有利誤認、二重価格ですので、

ルール違反ではあります。

 

 

 

しかし、どうやって、

 

9店舗148商品の

POPを撮影して、

 

それが販売実績のない定価表示だと

調査したんでしょうか?

 

 

東京の布団屋さんの調査なら、

調査員もたくさんいるでしょうが、

 

富山県ですよ!

 

 

消費者庁さんが、

何をしたいのか「謎」です。

 

 

 

毎月、閉店セールしている

○山とか、○オキの方が

問題なんじゃない?

 

とも思いますがw

 

 

*****

 

 

ここから先は、業界裏話です。

 

 

3月に景表法の措置命令を受けた

 

ミーロード社のバストアップサプリ

「B-UP」の摘発も、

 

私的には、ある意味衝撃です。

 

 

衝撃理由:その1

 

有名な薬事コンサルA氏による

薬事広告の伝説的コピー

 

「女子力UPに胸ふくらむ」

 

が景表法でアウトとなったからです。

 

 

このコピーが出たとき、

通販業界では、「うまい!」と

絶賛の声しきりでした。

 

 

 

こうなると、

 

先のだいにち堂もそうですが、

 

目からウロコ(目の健康サプリ)

 

耳よりなニュース(耳鳴りサプリ)

 

うっかり名前が出てこない(認知系サプリ)

 

花粉の季節が気になる(花粉症サプリ)

 

などなど、

 

小手先の薬事回避コピーは、

もう使えないということです。

 

 

 

衝撃理由:その2

 

このB-UPの母体は、

 

健食通販「うるおいの里」

を運営するモイスト

 

通販の商品開発をする

オプティマ製薬

 

なのです。

 

 

創業者は、白土裕さん

 

 

慶応大学在学中に、

やずやのリピート通販に魅せられて

20歳で起業。

 

4年で30億円を達成したという

伝説の人物です。

 

 

先の薬事コンサルA氏が、

本のタイトルにしたほどの人物です。

 

 

しかし、好事魔多し、

数年前に、急死したと聞きます。

 

 

白土裕さんとは、

一緒にEC通販の勉強会に参加したり、

 

一緒にサイバーエージェントで

セミナー講師をしたりしましたが、

 

http://ameblo.jp/cyberagent-advertising/entry-11958049066.html

 

すごいアイデアマンでしたので、

その遺産的商品が処分を受けて残念です。

 

 

 

衝撃理由:その3

 

アフィリエーターによる通販広告の

構造改革が一機に起きそうだからです。

 

 

B-UPは、アフィリエーターをフル活用、

 

薬事法で言えない「バストアップ」を

個人の体験記事として訴求し、

相当に売り上げていたと聞きます。

 

 

月に1000万円以上稼ぐ

アフィリエーター女子も

いたと聞きます。

 

 

アフィリのサイトから、

このミーロードへのリンクは、

すでにリンクがなくなっています。

 

「B-UP ミーロード」

 

で検索してみてください。

 

 

今後は、返金訴訟への対応、

謝罪広告、課徴金への対応が発生します。

 

 

また、

アフィリを積極的にしていた広告代理店、

メディアとしてのアフィリ個人への

責任も問われる可能性が高く、

 

健食通販のアフィリ広告は、

大きく変わりそうです。

 

 

下記、動画を是非、ご覧ください。

 

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【緊急動画セミナー】

 

3/9「目からウロコ」程度の広告でも、

景表法違反の措置命令

 

https://www.youtube.com/watch?v=30n1zwVac8A