飲食店での喫煙、
タバコを吸わない人にとっては、
受動喫煙が気になりますね。
国会でも、厚労省と
タバコ農家とＪＴを守りたい自民党が
もめにもめています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170524-00000101-mai-pol
以前から不思議に思っていたのは、
増税や、販売規制や、喫煙規制などで、
喫煙者は確実に減っていますよね？
でも、
肺がん患者は、増え続けていると
言われています。
雑誌SPAは、そのことを根拠に、
受動喫煙でがんになる根拠がない
と訴えています。
https://nikkan-spa.jp/719956
がん患者のうち、
喫煙者と非喫煙者を比べると、
喫煙者の方が、1.5倍死亡リスクが
高いと発表されていますが、
http://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/782.html
どっちが本当なのか？
疑問に思っていました。
そんな私の疑問は、
国立がん研究センター長の
津金昌一郎さんのお話を聞いて
氷解しました。
http://www.ncc.go.jp/jp/cpub/about/greeting.html
今や、
２人に１人ががんになり、
３人に１人ががんで死ぬ、
本当の理由は？
＊＊＊＊＊
津金昌一郎センター長によると、
喫煙者が減っているのに、
肺がん患者が増えている
ようにグラフが見える
理由は、２つだそうです。
１、タバコの喫煙とがん発症の時差
タバコを吸うと翌日がんになる
わけではありません。
喫煙習慣の蓄積と
がんとして発症する
タイミングに時差がある
のだそうです。
だいたい、
２０～３０年くらい時差が
あると言われています。
２、がんは、高齢になれば増えてゆく
がんの死亡率は、
５０代男性では、たった１％ですが、
（あー、良かった）
７０歳男性では、７％、
８０歳男性では、１６％にまで
跳ね上がります。
つまり、高齢にならないと
そもそも、がんにならないのです。
（女性の死亡率は、
男性よりさらに低いです）
寿命が延びたゆえに、
がん患者が増え、がんで死ぬ人も増え、
「２人に１人ががんになり、
３人に１人ががんで死ぬ」
状態になったのです。
なので、高齢化の影響を除いた
年齢調整をしたグラフを見ると
１９９６年をピークに
がん、肺がんとも死亡者は
減ってきています。
３０年前の１９６５年から
喫煙率は減り、
２０年前の１９７６年から
タバコの消費者本数は
減少しています。
つまり、１９６５年からの
禁煙運動が、今、その成果を
出しているということなのだそうです。
さらに、津金センター長から
出た面白い話は、
昔ながらの和食による
「伝統型」の食生活の人
よりも、
多少、肉、乳製品の入った
「欧米型」の食生活の人の方が、
死亡リスクが、
１０％低いという話です。
（がんだけでなく、すべての病気）
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16816680U7A520C1CR8000/
その理由としては、
・伝統食は、漬物などの塩分を取り過ぎ
欧米型は塩分控えめ
・伝統食は、肉をあまり食べないので、
血管が薄い
欧米型は、肉を食べると言っても、
毎日ステーキ！という食べ方ではない。
つまり、塩分を避け、
適度のお肉を食べる方が、
バランスのいい食事になる
という話です。
私の読みとしては、
肉に含まれるビタミンやコエンザイムQ-10の
摂取も健康増進に効いているのではないか？
と思います。
塩分に関しては、
しょっぱい物好きの秋田の人は、
アメリカナイズ？された沖縄の人に比べ
５倍も胃がんの死亡率が高いそうです。
うーん、
ラーメンのスープは飲みほさず、
チャーシューは食べる
のがいいのかも。
でも、
そもそも、
ラーメン食べない方が
いいのかもしれませんけどね。