【健食/チョコレート】高カカオが認知機能改善に効くという発表の謎

今発売の週刊ダイヤモンド

 

「エセ健康科学を見抜く

クスリ・健康食品の

ウソ・ホント」

 

健食関係の方は必見です。

 

http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2017-06-17

 

 

その中の記事で、

私も常々、こんなんでいいのかな?

 

と疑問に思っていたことに

 

ずばり疑問を投げかけていました。

 

 

「チョコレートで脳機能が若返る」

 

という明治と内閣府Impact

(革新的開発推進プログラム)

 

の研究発表が、

 

い・け・て・な・い

 

という糾弾記事です。

 

 

試験内容は、

 

45~68歳の成人男女

(男性15人、女性15人)に、

 

高カカオチョコレート

(カカオ分70%以上のチョコレート)を

 

4週間食べてもらい、

 

実験の前後で

 

大脳皮質の量の変化を

MRIで調べたところ、

 

大脳皮質の量が有意に

増加したというもの。

 

 

大脳皮質には、

学習効果に関わる神経細胞が

多く存在するが、

 

年齢とともに

大脳皮質の量が減少し、

学習機能は衰えていく。

 

 

ゆえに、

 

高カカオチョコレートを摂取し、

大脳皮質の量が増えれば、

脳が若返る可能性がある。

 

http://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/pdf/report_170118.pdf

 

 

ぱっと見、

 

「おー、すげー」

 

と言う気がします。

 

 

私も、このニュースを聞いて、

すぐに、チョコ買いましたw

 

 

 

でも、これでは、

今や時代のトレンドである

 

機能性表示食品にすらなれません。

 

 

 

問題なのが、

 

 

1、プラセボ対照がない

 

発表された実験結果は、

高カカオチョコを4週間に

わたって食べる前と後を比較しただけ。

 

いわゆる、オープン単群試験。

 

 

これでは、養成講座で教えていた

基本中の基本、

 

・プラセボ効果

 

・自然治癒

 

・ホーソン効果

(お医者さんの期待に

 応えたいという意思)

 

を全く排除できないからです。

 

 

 

2、被験者の属性が不明

 

被験者は、

そもそも、どういう人なのか?

 

認知機能に問題がある罹患者?

 

健常者?

 

まさか、

 

関係者じゃないよね?

 

 

など、謎だらけ。

 

 

 

3、ほかの測定項目の結果は?

 

MRIで、「大脳皮質の量」とともに、

 

「神経線維の質」を計測しているのに、

 

その結果はどこにも書いていない。

 

もしや、逆の結果が出たとか…

 

 

 

4、脳の若返り(認知機能改善)

の試験をしていない。

 

そもそも、

認知機能に関するテストを

しておらず、

 

単に、脳みその状態を

見ているだけ。

 

これでは、本当の目的である

アウトカムになっていません。

 

 

人は、

 

「ああ、大脳皮質の量を増やしたい!」

 

と思って、サプリを飲むのではなく、

 

「認知機能を改善したい!」

 

と思って飲むのが、普通です。

 

 

私は、

 

「内臓脂肪を減らしたい」のではなく、

 

「ぶよんとしたお腹をどうにかしたい」

 

のです!

 

 

 

機能性表示食品的に言うと、

 

「カカオポリフェノールは、

加齢にともない低下する

大脳皮質の量を増やし、

認知機能を改善する。」

 

 

という書きっぷりにしないと

いけてないです。

 

 

好意的に解釈すれば、

 

本格的臨床試験の前の

 

パイロットテストという

位置付けなんでしょうけど、

 

30億円近い予算を

もらってるのですから、

 

次は、もうちょっと、

ちゃんとした試験をしないと…

 

 

弊社で、完璧な試験しますので、

明治さん、是非ご相談ください。

 

 

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