私は、毎日、
2紙の新聞の広告と折込チラシ
をチェックをしています。
今どき、新聞やチラシを丹念に
読んでいるので、不思議がられます。
そんな中で、
最近、「あれ?」
と思った広告が、2つありました。
どちらも、一般健食。
機能性表示食品ではありません。
今まで、かなり長期の間
いけいけな広告だったのに、
急に、
クリエイティブが変わったからです。
ひとつは、
アトピー、花粉症訴求の
乳酸菌(仮に、乳酸菌A)です。
ここの広告は、非常に手が込んでいて、
新聞紙面では、
「アレルギー研究フォーラム」という
研究会の臨床研究発表という形で、
皮膚科の医師が登場し、
「乳酸菌Aが、腸の免疫細胞に働きかけ、
アトピー性皮膚炎が8週間で改善」
という一面広告を月1~2回
ペースで掲載されます。
しかし、そこには、
商品の記載はありません。
そこで、
同じ新聞に折込まれるチラシに、
「乳酸菌Aを含むサプリ」
の広告が載ります。
つまり、効果を訴求する媒体(紙面)と
商品を売る媒体(チラシ)を分けて、
成分名で、つなげているのです。
薬機法をぎりぎりかわしています。
私が、あれ?
と思ったのは、
紙面の研究会広告は、
今までと同じなのですが、
チラシが、
急に変わったからです。
今まで、肌の浅黒い女性が、
腕を「掻く」ような仕草の写真が
どーんと載っていて、
いかにも、
「かゆそうなアトピーっ子」を
演出していましたが、
新しい広告は、
ヤジロベエを指の上に乗せた
にこやかな笑顔の女性の写真。
(Th1とTh2のバランスを
表現しているのか?)
単純に、新しいクリエイティブを
試しただけなのか?
浅黒い腕かきかき女性の広告に、
なんらかの指摘が入ったのか?
真相は分かりません。
2つ目のあれ?広告は、
便秘改善を暗示する
酵素サプリの広告です。
毎回、お金の高い一面広告で、
ほぼ、ずーっと同じ
クリエイティブだったのが、
急に、激変。
以前は、
お腹スリムな、中年女性が、
にこやかにおなかを押さえて
「ポッコリがスッキリ」
(私の動画セミナーでも、
「これってどうなの?」
と言っているキャッチ)
「スルスル~」
「中高年を中心に
<ドドっと>大ヒット中!」
さらに、
バージョン違い広告は、
「すっきり川柳」と題して
「○○で ひろがるスッキリ 笑顔の輪」
「飲んだ後 スッキリしたが 腹減った」
など、キミマロもどきの笑える
川柳が好評?でした。
毎週のように一面広告していたので、
かなりレスポンスが
良かったんでしょうね。
全国紙の一面広告となったら、
1回=2000万円くらいしますから、
CPO=1万円なら、
毎回、この広告で、
2000人くらい新規客が
獲得できていたのかと思います。
そんな当たり広告が、激変
例の妙齢な女性モデルは消え、
「毎日スッキリしてますか?」
「トリプル成分で
自然にスッキリをサポート」
など、いたって普通の広告に。
一瞬、別の会社かと思ったほどです。
思うのに、
葛の花措置命令の影響なのかと。
葛の花措置命令は、
上の動画セミナーでも
話していますが、
「(写真などの)見た目」
も(痩身効果の)誤認を与えた
として、NGを受けました。
浅黒い腕かきかき女性は、
アトピー改善を
お腹おさえて、
ポッコリがスッキリ女性は、
便秘改善&痩身効果を
暗示していることは、
明らかなので、
行政から
なんらかの指摘があったのか?
あるいは、早めの自主防衛なのか?
いづれかで、消えたのでは?
と予想します。
最近は、保健所もせっせと
改善指導をしているようなので、
消費者庁ではなく、保健所が
動いたのかもしれません。
https://mainichi.jp/articles/20171109/k00/00e/040/270000c
措置命令になるよりも、
薬務課、保健所の指導の方が、
被害が少ないので、
そういう指摘が来たら、
すぐに、ご相談ください。
ほっとくと、
ろくなことはありませんので。
rctjapan81@gmail.com
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2017/11/17
ケアメディカル産業展で行いました
「機能性表示食品セミナー(基礎)」
の動画をお送りします。
葛の花問題、届出注意点などを
分かりやすく解説しています。
↓ ↓ ↓
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葛の花の措置命令は、
サプリのみのダイエット訴求はNG
という消費者庁の強い意思の表れです。
薬事広告の基本では、
ダイエット効果をうたうには、
3つしか、方法がありません。
1)食事代替型
→カロリー減らすロジック
2)運動併用
→運動でカロリー消費
3)施術(器具)併用
→特殊な施術(器具)で、脂肪を押し出す
転ばぬ先の杖、
薬事相談はお早めに!
rctjapan81@gmail.com