サッカー日本代表の皆さん
下馬評を覆す大健闘、
ほんとにお疲れ様でした！
楽しませてもらいました。
ありがとうございました。
さて、異例の６月中梅雨明けで、
いきなり激しい暑さが続きますが、
広告の世界も、ゲキアツです。
先日開催した医療広告セミナーでも
治外法権だった医師の世界でも
広告規制が厳しくなってきた
ことをお伝えしましたが、
ついに、
アフィリエイト広告にも
一撃が下されました。
6/15 アフィリエイト広告に、
初めて、景表法の違反認定がなされました。
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_180615_0003.pdf
・会社名：ブレインハーツ
・措置命令対象商品
１）「グリーンシェイパー」→ダイエットサプリ
２）「アストロンα」→ダイエットサプリ
３）「スリムイヴ」→ダイエット茶
４）「恋白美スキンソープ」
→石けんによるシミ解消、しわ解消、美白効果
５）「Smart Leg」
→ストッキングによる痩身＆バストアップ効果
（そんな都合のいい商品があるわけない！）
今回の措置命令で異例だった点は、
２つあります。
健食、化粧品、雑品
の異なる３つのジャンルの商品に対し、
一斉に、違反認定が出たことと、
自社広告に加え、
アフィリエイト運営の広告にも、
違反認定が出たことです。
発表資料には、こう書かれています。
「ブレインハーツは、
自社ウェブサイトにおいて対象表示を行っていたほか、
本件商品１、３、４、５については、
広告代理店を通じて、
アフィリエイトサイトの運営者に対し、
これらの商品に係る自社ウェブサイトを
提示するなどして、
当該自社ウェブサイトの記載内容を踏まえた
これらの商品に係る口コミ、
ブログ記事等を作成させ、
当該自社ウェブサイトへのハイパーリンクと共に
当該アフィリエイトサイトに掲載させていた。」
つまり、
広告代理店がワンクッション入っていても、
本サイトに準じた内容の広告を依頼していた
ので、アフィリの広告も同じく違反である。
と認定したわけです。
今回の事件をもって、
アフィリエイト広告は、もはや、
「第三者の自由な発言ブログ」
というグレーゾーンではなく、
「広告」と認定されました。
クリニックのホームページが、
「患者への情報提供の場」でななく、
「広告」と認定されたことに似ています。
これを受け、
わが世の春を謳歌していた
アフィリエートの業界も大騒ぎ。
http://www.japan-affiliate.org/topics/brainhearts/
ちなみに、広告主のブレインハーツ社
に対しては、合計2,229万円の課徴金の
納付命令も出されました。
今回の事件を私なりに分析すると、
「景表法対応３大ポイント」
の全てが、ＮＧでした。
１、自社サイトとクッションサイトを住み分ける
自社サイトは、法的にクリーンにして、
薬機法、景表法で言えないことは、
クッションサイト（研究サイト、学会サイト、
アフィリエイターなど）に言ってもらう
という住み分けができていなかった。
２、素材の共通化はほどほどにする
まだ削除されていない
アフィリサイトを見ると
https://goo.gl/CFoVJo
画像などの素材をアフィリエイターにも
提供していたようです。
これによって、広告主→アフィリへの
依頼認定の根拠になったのかなと。
３、合理的根拠を用意する
景表法は、
本当か、ウソかを問う法律なので、
最後は、エビデンスが勝負です。
売り逃げ感満載のサイトですから、
ダイエット、美白、痩身、バストアップ
に関する臨床試験などをしているはずもなく、
エビデンスとなる根拠資料を
提出できなかったのでしょう。
では、かねてより
消費者団体も問題提起してた
下記、乳酸菌の抗アレルギー広告は、
景表法的にOKなのか？
という点が気になります。
http://www.data-max.co.jp/300219_dm1248_01/
上記、「景表法対応３大ポイント」のうち、
２は、ＮＧ（意図的な共通素材あり）。
１、３は、たぶんＯＫ。
私の見立てでは、
ぎりぎりセーフかなと思います。
でも、安心しないで、ご相談ください！
rctjapan81@gmail.com